リンパ節再発をしました。郭清術後の治療について迷っています

2021年4月17日   

追加治療に関してご質問させて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。

2008年、ER、PGR強陽性、her2陰性、ステージ1にて、左乳房部分切除、放射線30回、ノルバテックス5年、その後経過観察。
2019年、左リンパ節再発レベルI、2/9、病理同上、KI67 40 ルミナールB。
ドセタキセル4クール、FEC4クール終了。現在はフェマーラ半年投与。

セカンドオピニオンにて、
①ホルモン剤+分子標的薬イブランスかベージニオ②リンパ節レベルII追加手術③リンパ節や鎖骨への放射線追加、①②③トータルがベストと提示されました。
現病院へセカンドの回答を伝え治療再相談しましたが、①分子標的薬適応外、②レベルIIは術中所見で問題無し③リンパ転移3個以内は放射線必要無し。追加治療無しのホルモン剤単独です。

通院中の病院はがん拠点病院、セカンドオピニオンの病院も乳癌専門病院ですが、こんなにも治療法が違うため混乱してます。
セカンドの先生は、再発なのでホルモン剤+分子標的薬は適応内だし治療成績が良いから、希望するなら受け入れますと言って下さってます。

質問させて頂きたいのは、私の再発内容で①②③は再発予防として適応内なら全て受けるべきなのか、化学療法とホルモン剤単独で良かったのか、不安でいっぱいです。
ご多忙の中申し訳ございませんが、どうぞ宜しくお願い致します。

悩んでおられますね。確かに治療選択が難しい症例です。それぞれについてコメントいたします。

①ホルモン剤+分子標的薬イブランスかベージニオ→厳密に言えば保険適応外かもしれませんが、保険審査からは治癒切除なのか非治癒切除なのかわからないので、うまく査定されずに使えるかもしれません。これはお住まいの地域ごとに判断されますからなんとも言えません。ただ、ベージニオ を内服したとしていつまで継続されるのでしょうか?永久にでしょうか?それでは副作用が強く耐えられないかもしれません。術後予防的投与のMonarch E試験では2年間でしたが、それに従ってそうなのでしょうか?現在の保険適応や臨床試験からすると、一応治癒切除ですのでフェマーラ単剤を選択されることが一般的かと思います。

②リンパ節レベルII追加手術→レベルIに2個転移があり、術中所見ではIIにはなかったとのことですよね?それであれば現実的には追加郭清の意義は少ないかと思います。心配であれば、その部位に放射線を照射することをご相談されれば良いかと思います。

③リンパ節や鎖骨への放射線追加→腋窩リンパ節は郭清しておられるので、通常は鎖骨上窩への照射のみになるかと思います。②でも述べた様にレベルIIに照射するかどうかは放射線治療医や主治医とご相談ください。

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行