乳がんからの卵巣転移について

2021年7月20日   

こんにちは。海外で治療しています。異時性両側乳がんで先日、全摘手術を終えました。両側ホルモン受精でタモキシフェンからレトロゾールに変更になり服用しています。術前検査の際に両卵巣に塊が見えてその後、細胞診をしました。結果は乳がんからの卵巣転移。子宮の周りに液体が見えるとも言われました。
主治医は手術をしても転移という事で手術よりは抗がん剤をと勧められました。日本では手術で摘出してから抗がん剤が主な治療方法のようですが、日本に帰国して手術の検討をした方がよいのでしょうか?私は40代で特に他の疾患はございません。
サイトなどで見ても乳がんからの卵巣転移情報があまりなく、珍しいのでしょうか?宜しくお願いします。

海外からご質問いただきありがとうございます。卵巣転移と診断され、御不安のことと存じます。

  1. 乳がんの卵巣転移は、骨・肺・肝・リンパ節転移とくれべ珍しく症例報告が散見されます。
  2. “日本では手術で摘出してから抗がん剤が主な治療方法のようですが” とありますが、日本においても転移再発の治療では積極的に転移巣の手術加療をおこなうことは行われておりません。おそらく、原発性卵巣癌での治療方針をお聞きになられたのだと存じます。
  3. 最終的には主治医の先生とよくよくご相談ください。

文責:JA広島総合病院 乳腺外科 大原正裕