妊活希望です。タモキシフェンを内服することが卵巣機能に影響があるのでしょうか?

2021年6月21日   

44歳、ステージ1、ホルモン受容体陽性、Her2陰性の乳がんです。
手術は終わり、現在放射線治療中です。医師からはホルモン治療を勧められています。この年齢ですが、まだ妊娠することを諦められてなく、ホルモン治療には抵抗感があります。
主治医からは、生理を止める作用はないので、年齢から言っても止まることはないでしょうと言われています。卵巣機能について確認できていなかったもので、こちらより質問させていただきました。
今服用を開始し、近い将来、仮に一旦停止して妊活に入りたい場合、卵巣機能に影響はあるのでしょうか?例えば、服用することで、卵巣機能が一旦低下したとして、それがまた復活することはあるのでしょうか。
現在未婚で、すぐに妊活を始められる状況ではありません。年齢的にも、すでに妊娠することがとても難しいことだということは理解しているつもりです。今現在少しでも妊娠する力が残っているとするならば、その力がタモキシフェンを服用することで、なくなってしまうのかお聞きしたいです。

タモキシフェンを内服したことが妊娠に影響するとは考えにくいです。ですので、内服されることは問題ないと考えます。一般的に、我々が妊孕性温存を考慮することは35歳までが原則です。もし妊活するのであれば、しっかり生殖医療の先生と話をして、乳がん治療と妊活がどっちつかずにならないようにしてください

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行