手術が必要でしょうか?

2022年3月5日   

2020.05 浸潤性乳管癌 硬性型 肝転移あり ステージⅣ
ER陽性 PR陽性 HER2陽性 ドセタキセル、ハーセプチン、パージェタを3週間に1度の化学療法開始 計10回で乳房、肝臓ともに腫瘍縮小
2020.12 ハーセプチン、パージェタを3週間に1度
ホルモン剤(アナストロゾール)服用開始直後、全身の筋肉痛、関節痛がおこる
2021.02 ホルモン剤変更(エキセメスタン)全身症状改善せず
2021.03 ホルモン剤変更(タモキシフェン)全身症状改善せず
2021.04 全身症状改善せずホルモン剤服用中止
2021.07 CTで乳房の腫瘍増大確認
ホルモン剤(タモキシフェン)再開
2021.10 CTで乳房の腫瘍増大確認
2022.01 CTで乳房の腫瘍増大確認 肝臓の腫瘍は縮小維持
2022.03 ハーセプチン、パージェタ、ホルモン剤での治療継続中 乳房に痛みあり
今後まず全摘、その後カドサイラや4週間に1度のホルモン剤注射+ハーセプチン、パージェタでの治療の提案をうけました。
花咲状態になる前に、全摘しておいた方がよいのでしょうか。

遠隔転移がある場合、原発巣(乳房のがん)を切除する、しないで予後が変わるというデータはありません。なので、手術をしてもしなくてもどれだけ長生きするかという点では差がありませんが、腫瘍が大きくなって皮膚に潰瘍を作るようになると悪臭、痛みが生じてきますので、QOLが悪くなります。簡単に言えば、生活しにくくなります。

ですので、可能であれば乳房全切除をおこなって、薬物療法を継続されることをお勧めいたします

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎 学行