細胞診の結果、非浸潤がんということで部分切除を行いましたが、術後の病理結果は非浸潤がんではなく癌になる前段階とのことでした

2020年7月18日   

細胞診、マンモグラフィー、エコーの検査の結果、非浸潤がんということで部分切除の手術を行いました。術後の病理結果は非浸潤がんではなく、癌になる前段階とのことで、乳がんでは無いという診断結果でした。
これは誤診なのでしょうか?
こういった手術前、手術後の検査結果が違うのはよくあることなのでしょうか?
乳がんでなかったのは喜ばしいのですが、気持ちがもやもやしています。

がんになる前段階であったとのことですが異型乳管過形成(atypical ductal hyperplasia ADH)という状態であったのではないかと考えます。
ADHとは非浸潤性乳管癌の細胞変化を示すが、腫瘍の最大径が2㎜を超えていない場合や2腺管を超えていない場合をいいます。
つまりもう少し広がっていたり、もう少し大きければ非浸潤性乳管癌と診断されることになります。
手術して腫瘍全体を切除した際にADHの診断になることはあります。
担当医が早期に発見し、早期に治療をなさった結果だと思います。
ADHは浸潤癌のリスク病変と考えられております。
頑張って手術をされて本当によかったですね。
文責:呉医療センター乳腺外科 板垣友子