2度目の再発転移で肝臓及び2カ所転移があります。放射線治療は可能でしょうか。

2020年7月30日   

45歳で初発乳がん右胸全摘(センチネルリンパ節転移有)手術後抗がん剤投与。ホルモン療法としてノルバデックス投与
50歳で肝臓、右鎖骨リンパ節転移。放射線治療実施。ホルモン剤フェマーラに変更。
55歳の現在、右腋窩リンパ節転移、右側頸部筋肉転移、肝転移
それぞれ前回とは場所は違います。

コータック治療を受けたいと思っていますが、可能でしょうか。そもそも放射線治療が出来るのでしょうか。ホルモン剤はフェソロデックス+イブランスに変更予定です。ご教示よろしくお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。

前回の照射範囲や肝転移の個数がわからないため、今回の肝転移が1カ所であること、前回の照射野とは重複しないことを前提として回答させていただきます。

かつては、転移巣に対する放射線治療は症状緩和を目的として行われておりましたが、近年、転移個数が少数個の場合には、転移病巣に対して積極的に局所治療を行うことにより、予後が改善する可能性が報告されています。そのため、最近では、少数個の転移に対して、局所制御を目的として放射線治療を行う機会が増えています。

前回の治療から5年経過していること、前回の治療部位が放射線治療で制御されていることから、今回、3カ所の転移であれば、放射線治療は十分検討されうる選択肢と考えます。

肝転移の個数や前回の照射野との関係にもよりますが、主治医の先生および放射線治療科の先生とよくご相談していただくのが良いのではないかと思います。

また、コータック治療は、腫瘍に放射線増感剤を注入することにより放射線治療の効果を高めようという試みです。しかしながら、現時点では保険診療ではなく、どこの施設でも行っている治療ではありません。そのため、コータック治療が可能かどうかについては、コータック治療を行っている施設に受診またはお問い合わせいただければと思います。

 

文責:広島大学病院放射線治療科 西淵いくの