乳腺外科エコーで2.6ミリのしこりを指摘され、半年後にエコー検査を、と言われましたが大丈夫でしょうか?

2020年5月18日   

お世話になります。今日乳腺外科で左胸12時方向に2.6ミリのしこりが判明しました。小さいので判断しかねるとの事で、半年後エコー検査と言われましたが、急激に大きくならなければそんなに心配しなくてもいものでしょうか
不安になってしまったので質問しました。宜しくお願い致します。

近年超音波機器の性能向上に伴い、ごく小さなしこりも見つけることができるようになりました。超音波ではしこりの境界形状や内部の構造などをみて病変が良性寄りか悪性寄りかを判断するのですが、5mmより小さい場合にはその判断も難しく、細胞診などを100%正確に行うことが技術的に難しいのです。一般の2年毎の超音波検診の場合、5mm以下のしこりで明らかな悪性所見がない場合には要精査とならないことになっています。これは5mm以下の病変が100%良性と示すものではなく、次回(2年後)の検診でチェックすることで、手遅れにはならないだろうという解釈です。2.6mmのしこりであれば半年後に超音波でチェックするのは合理的(むしろ良心的)な判断と言えると思います。

 

文責:県立広島病院乳腺外科 野間翠