BRCA1変異ありですが、2022年3月に手術を行いました。術後予防的投与としてリムパーザの使用は可能でしょうか?

2022年9月6日  , 

40代女性、トリプルネガティブ、リンパ転移あり、BRCA1変異あり
dd ECとddPTXにて完全奏功になりました。
リンパ節転移があったため放射線も行い現在無治療です。
手術は2022年3月に行ったのですがこの8月から術後にもリムパーザが使用することができるようになり適応になりますか?
トリプルネガティブなので無治療が不安のため再発リスクをさげれるリムパーザが使えるなら使いたいと思っています。
よろしくお願いします。

非常にタイムリーなご質問をありがとうございます。
術前化学療法が完全奏功であったとのこと、何よりです。
今回の術後リムパーザ適応は、承認の礎となった臨床試験であるOlympiA試験の登録対象となった条件も参考にして処方すべきかどうか検討されます。
ご自身と同じようにTNBCで術前化学療法を受けられた方では、術後の病理結果で完全奏功が得られなかった場合にリムパーザの内服治療が検討されています。
しかし、ご自身が術後化学療法しか受けなかった場合には効果はわからないのでリムパーザの適応となります。
添付文書上はご自身もリムパーザを検討してもよい方に入るかもしれませんが、したほうが良い(再発転移を防ぐ効果が期待される)方かどうかは正直わかりません。
同じような状況の方が担当でいらしたら、「術前化学療法がよく効いたので、術後は特に追加の抗がん剤治療は考えていませんよ」とお伝えするかと思います。
ただ、受けておきたいというお気持ちが強い方もいらっしゃるでしょう。
病状に対する不安や、1年間内服中は毎月高額療養費を支払う必要がある高価な治療であること、副作用に関してよく担当医とも相談し、お考えいただくと良いかと思います。
文責:広島大学病院乳腺外科 恵美純子