HBOCです。両乳房全摘、卵巣卵管切除しています。ホルモン療法を5年がいいのでしょうか?10年がいいのでしょうか?

2022年1月17日   

2020年3月に40代前半で部分切除し、TC療法4回、放射線療法を行い、ホルモ
ン療法5年をスタートしました。センチネル1つに微小転移 ホルモン陽性、Ki67 20%未満。その後HBOCがわかり、1年後両胸全摘、卵巣卵管(筋腫のため子宮も全摘)摘出もしました。現在はホルモン療法のみです。春に2年目検診でその時にホルモン療法(ノルバディクス)をアロマターゼに変更する予定と前回言われています。再発の不安が拭えず、ホルモン療法を10年やりたいと思ってしまうのですが、やはり意味のないことなのでしょうか。ホルモン療法を長くようになっているという状況はありますか。副作用の子宮がんの心配もないこと、年齢も若いことから予防したいです。骨密度は現状問題ないです。データ上5年でも10年でも変わらないとは言われたのですが、納得のうえで続けたい気持ちです。10年の場合は、2年でアロマシンに変え10年まで続けることになるでしょうか。

元々、乳がんの術後補助療法としての内分泌療法は5年間の内服が標準治療でしたが、現在のガイドラインでは10年間内服の有益性がいわれております。ただ、質問者の方は、主治医の先生が言われるように、ホルモン陽性の早期がんで、内分泌療法を5年から10年に延長しても、再発リスクに関して大きなベネフィットはないと考えます。また、両側の乳房の切除も施行しており、乳房内再発や対側乳房の発症を抑えるという意味でも有益性はありません。
ただ、データはあくまでも確率論です。患者さん本人が副作用と有益性を考えて、希望される場合には、継続することは多いです。
10年の場合は卵巣摘出されているとのことで、2年でアロマターゼ阻害剤(アロマシンのご提案でしょうか?その他、アリミデックス、フェマーラもあります)に変更し、残りの8年内服で計10年です。副作用の状況をみてノルバデックスを延長することもあります。まずは、主治医の先生とよく相談をして、納得いく治療を受けてください。

 

文責:ひろしま駅前乳腺クリニック 長野晃子