4ミリの非浸潤がんですが、タモキシフェンを内服するように勧められています。飲む必要があるのでしょうか?

2020年9月4日   

4月に乳がんの手術をしました。がんは4ミリと小さく非浸潤性でした。
タモキシフェンを医師から勧められて飲んでいますが、身体の調子が、良くないと思います。初めはホットフラシュになってましたが最近は目が見えにくく身体もやる気が出なく
思考能力が落ちているように感じる。タモキシフェンの薬は飲まなくてはならないのですか。?教えてください

ご質問ありがとうございます。
非浸潤ガンの術後ホルモン療法ですが、明らかに浸潤がんの再発を減らす、もしくは寿命が伸びるというデータはありません。またご質問者さんがそうであるようにホットフラッシュ、めまい、意欲の低下など更年期障害のような有害事象は有意に増えるので、生活の質が明らかにに下がるようであればタモキシフェンからアロマターゼ阻害剤に変更するか、タモキシフェンの中止、もしくは副作用対策で漢方などを使用しながらタモキシフェン継続か、になります。
「飲まなくてはいけないのか」という質問に対しては「飲まなくてもいい」となりますが、少しでも乳房内再発抑制をしたい、とのことでしたら副作用対策をしながら内服継続をお勧めします。
副作用、有害事象は個人個人で程度に差があるので、主治医と上記内容をよく相談していただけたらと思います。
文責:秋本クリニック 秋本悦志