エコー検査の機能であるエラストグラフィについて教えてください

2020年12月10日   

エコーにおいてしこりの硬さを色で現すものがあると思いますが、緑の場合は良性だという情報を見たことがあります。癌の場合は青く映るようですが、癌で緑に映ることはあるのでしょうか。
造影剤MRIを行い、とりこみスピードが速いので針生検を行うことになっているのですが、お医者さんも硬さはそこまで硬くない(緑で表されていたように思います)とおっしゃっていたし、良性でもとりこみスピードが速くでる事もあるときいたので、この針生検は本当に必要なものなのかと少し疑問に思っています。
ちなみに同じ乳房にもう1つしこりがあり、そちらも針生検を前にしましたが、悪性とは出ず経過観察中です。

エコーにおいて「しこりの硬さを色で現すもの」はエラストグラフィのことだと思います。機種やエラストグラフィの種類によって判断基準は様々で、一概にはいえないのですが、担当医が「硬くはない」と判断されたのならばそのようなパターンだったのでしょう。(色だけではなくエコーの病変画像と、青い部分の入り混じるパターンから判断することが多いです)

確かに乳癌は全体が硬い=青いパターンを示すことが多いですが、典型的なパターンを示さない(緑パターンの)乳癌もあり得ますので、針生検が必要と言われたのではないかと思います。

 

文責:県立広島病院乳腺外科 野間翠