オンコタイプDXの結果が出るまで2ヶ月かかりますが、結果が戻るまでホルモン療法を始めた方がいいのでしょうか?

2020年5月2日   

浸潤性乳管癌/温存手術済/ホルモン+/HER2-/Ki67(20%)/グレード1との病理結果です。主治医から、化学療法をやるかやらないかの微妙なラインとの事で、オンコタイプDXの結果で化学療法の実施を決めようと考えています。
今現在で術後2週間が経過しました。次の受診日が連休明けになる為、オンコタイプの結果が出るには術後2ヶ月前後経過してしまうと予想します。
主治医には、オンコタイプをするのであれば結果が出るまでホルモン治療をやりましょうと言われました。もし検査結果次第で化学療法をやる事になった場合、先にホルモン治療をやると化学療法の効き目が落ちる場合があると何かで目にした事があります。先にホルモン治療を行っても問題ないのでしょうか?
また、部分切除の為、放射線治療も予定しております。オンコタイプの検査結果が出るまで放射線治療を先に行う方や、無治療で過ごされる方もいるようですが、結果が出るまでの間、どの治療を先に行うのが良いのでしょうか?

化学療法をするかどうかでオンコタイプDXを使われることは良いことだと思います。治療方針を迷われた場合には、できるだけ多くのデータを集めた方が後悔がありません。一般的な流れでは、術後病理検査の結果が出るまでに3~4週間、オンコタイプDXに送ってから結果が帰ってくるまでに3~4週間かかりますので、2ヶ月かかるのは普通からやや長いくらいでしょうか。質問者の御施設では2週間で病理結果が出ているので、GW明けに発送してもそれほど遅くならないと思います。通常はオンコタイプDXの結果が戻ってくるまでは薬物療法をやりませんので、無治療でもいいと思います。主治医の先生がホルモン療法を始めましょうかとおっしゃられているのは、おそらく質問者の病理結果から予想すると、オンコタイプDXの結果もlow riskとなることを予想しておられるのではと推測します。もちろん、化学療法をすることになればホルモン療法は中止になりますし、化学療法をしないことになればまずは放射線治療となり、ホルモン療法をその間中止する施設もあります(質問者の御施設ではおそらく放射線治療中でもホルモン療法を併用されるのかもしれませんが、広島大学病院では放射線治療科との取り決めで放射線治療中はホルモン療法はやりません)。いろいろ総合すると、無治療で経過をみてもいいと思います。そのあたりのことを主治医の先生と確認されるとすっきりするのではないでしょうか

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行