ステージIV乳がんです。原発巣を手術するかどうか悩んでいます
2024年12月13日 手術
2021年12月 右7.4㎝の腫瘍、リンパ節転移有、骨転移多発、ルミナルAの診断を受け、リュープリン、フェソロデックス、イブランスで治療してきましたが、2024年12月から骨転移悪化、左に4ヶ所4〜20mmの腫瘍(リンパ節転移はなし)が出てきたので、左を全摘し、ランマークを追加、別のホルモン治療分子標的薬で治療することになりました。
右の腫瘍に対して、将来的に治療で抑え込めなくなって、いわゆる花咲がんになる可能性は、どのくらいありますか?
その予防として、一緒に全摘手術を受けることは、意味がありますか?
また、2次治療で考えられる薬は、何がありますか?
BRCA1/2遺伝子検査を受け、結果待ちなのですが、もし陽性であったら、それに対する薬は、どのタイミングで使えるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
予後(どれだけ生きられるか)に関して、原発巣を切除する意義はないとされています。ただ、出血や痛みなどのQOLに関しては改善されます。質問者さんはまだ腫瘍からの出血がないようですが、左乳房(おそらく皮膚転移?)を切除する際に、元からある右も切除する意義はあると思います。
薬はいつか効かなくなり他の薬物に変更しますが、皮膚の広がりが進んで切除範囲よりも外にまで進展すると、取りきれなくなりずっと不快な思いをすることが考えられます。良いタイミングで右乳房も切除することは考えてもいいと思いますし、今回、一緒に切除されても良いと思います。
文責:島根大学医学部附属病院乳腺センター 角舎学行