トリプルネガティブの再発リスクについて教えて下さい
2020年9月17日 トリプルネガティブ乳がん
はじめまして。60代後半の母の質問をさせていただき
宜しくお願いいたします。
【2019年5月診断】
・充実型 トリプルネガティブ ステージ ⅠA ki-67 86.4% 浸潤径15mm
・AC+パクリ後7mm(化療効果 2a)
【2019年10月全摘手術 病理結果】
・核グレード1 組織学的悪性度Ⅱ 脈管侵襲目立たない
術後、放射線治療は提案されず、半年間ゼローダ服用し現在無治療
20年前、今回と同じ左側の非浸潤がんの手術をしました。その際にセンチネルリンパ節を郭清したため、今回はリンパ節転移
まず、センチネルリンパ節生検をしなかったことについてですが、「前回、郭清をしなかった症例については、再度のセンチネルリンパ節生検を考慮してもよい」ということになっています。ですから、生検しても良いと思いますし、しなくても不正解ではないと思われます。
再発のリスクについてですが、トリプルネガティブ乳がんで術前化学療法で完全奏功した症例は予後が非常に良いということはわかっています。でも、そうでなかったからといっても、予後が悪いと言うことではありません。幸いリンパ節転移もなく、治療効果も2aですので、効果はある程度はあったのですよね。再発のリスクが非常に高いとは思いませんので、落ち着いて日々を過ごされて下さい
文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行