トリプルネガティブ乳がんで術前化学療法(+免疫療法)をして手術をしましたが、術後病理検査ではHER2陽性乳がんと診断されました

2025年1月27日   

トリプルネガティブ乳がんと診断されパクリタキセル、カルボラチン、キートルーダそしてEC療法終了後左胸全摘しましたが、術後の病理検査でHER2陽性になり次回からキートルーダのみやる予定が急遽フェスゴに変更なりました。

そこで心配なのは針生検の時たまたまHER2陽性が見つからずトリプルネガティブ乳がんで治療して大丈夫だったのか?始めからHER2陽性乳がんとして治療していればとモヤモヤします。先生はこれはグレーゾーンでわからないと言われました
その後、ここにきて頭痛や全身の痛みでなどあり、もしかしたらキートルーダの副作用かもしれたいと言われました。

最初に針生検した時の結果と、術前化学療法を行った後の結果が異なることは時々あります。今回は、最初はトリプルネガティブ乳がんだったけど、手術をしたらHER2陽性乳がんだったということですが、化学療法+キートルーダが良く効いたので腫瘍が縮小し、効果の少なかったHER2陽性乳がんの部分だけ残ったのではないかと考えられます。であれば、効いてないHER2陽性乳がんのところにHER2治療薬であるフェスゴを使用するのは理にかなっています。

HER2陽性乳がんでもないのに最初からHER2陽性としての治療は出来ませんので、これは当然の結果かと思いますし、術後の治療も妥当かなと思いますよ

文責:島根大学医学部附属病院乳腺センター 角舎学行