パクリタキセル単剤でのトリプルネガティブ乳がんの奏効率について教えて下さい

2020年7月26日  , 

私はトリプルネガティブタイプの乳がんで、腫瘍が9cmあります。weeklyパクリタキセル単剤での治療中です。今現在4回行いましたがあまり縮小した感じがしません。パクリタキセル単剤での奏効率(縮小率)は低いのでしょうか?
また、大きくなる、縮小しないという可能性はあるのでしょうか?

トリプルネガティブ乳がんに対するweeklyパクリタキセル療法の効果についてのご質問ですが、治療の状況によって数値は変わりますので、一概にお答えすることは難しいです。治療の早期の段階であれば、奏効率30-40%程度の報告が多いです。

奏効率とは、腫瘍が最大径で30%以上小さくなる状況のことです(全体として半分以下になるというイメージです)。

あまり縮小しない(大きくならない状態を維持しているという言い方もできます)場合はありますし、大きくなる場合も10-20%程度はあり得ます。

上記の数値は、いろいろな状況により変化しますので、参考としてお考え下さい。

治療の効果が出てくるまでに時間がかかることもありますので、実際の治療については主治医とご相談ください。

文責:広島大学病院乳腺外科 笹田伸介