乳頭乳輪温存皮下全摘での切開アプローチはどこからが一般的でしょうか?

2022年8月4日   

先日、浸潤性小葉がんと診断されました。
乳頭乳輪温存皮下全摘で、一次二期再建を希望しています。再建は再生医療の脂肪注入を考えています。
私が整容性性を気にするのでとりあえず乳頭乳輪が残した手術をして(先生もギリギリ取ってみないとわからないとのこと)その後の病理診断を見て追加切除になるかの判断になるそうです。
乳房の側面からのアプローチでエキスパンダー挿入になると言われましたが、再生のことも考えると、切開線はどこが1番目立たなく綺麗になりますか?下線部の切開もあると見つけました。

乳頭温存乳房切除術の切開線は、乳房外側~乳房下溝の切開が一般的となります。
また施設によっては乳輪周囲を切開する報告もあります。
いずれの切開線も比較的目立ちにくい位置となります。
乳房外側~乳房下溝の範囲で、どの位置にどれ位の長さの切開となるかは執刀医によりますので、
御相談いただければと思います。
また、脂肪移植での再建をご検討であれば、他の再建方法と比較して最短の切開で手術可能ですので、
その点も含め主治医と御相談してはいかがでしょうか。
文責:広島大学病院形成外科 佐々木彩乃