内視鏡補助手術だときれいな手術をしてもらえるのでしょうか?

2020年7月4日   

乳がんがみつかり、1.4ミリで内側上部の乳首から離れたところです。リンパ節への転移はなさそうと言われています。タイプやグレードがわかるのは来週です。4cm程度切って局部をくりぬく温存手術を勧められました。内視鏡補助手術だと傷も小さく乳腺を大きく剥がすので、脂肪を寄せての形成が、開腹手術よりきれいにできると読みました。開腹手術より内視鏡手術のほうが癌が残りやすいなど、デメリットはありますか?当方、関西ですが、内視鏡補助手術のセカンド・オピニオンに行きたいのですが、どちらでしていますか?よろしくお願いします。

乳がんが見つかったとのことで、大変驚かれていることと思います。
文章を拝見すると、リンパ節転移のない小さい乳がんのようですね。根治の可能性が高いと思います。乳がんの手術では、整容性(見た目の形)を手術前の乳腺に近づけるために 内視鏡を使うことがあります。
内視鏡を使うことで、整容性を向上させるのに役立つことがありますが、場合によっては内視鏡を使用しなくても整容性を十分維持できることもあります。
内視鏡を使うことで、安全性が下がる可能性(がんが残る可能性)は低いと思いますが、内視鏡を併用する手術を受ける際は担当の先生にお聞きしてはいかがでしょうか?
関西で内視鏡手術を積極的に行っている施設の詳細がわからないので、お勧めする施設の紹介は控えさせていただきます。
ぜひ前向きに治療なさってください。
医療者はいつも応援しています。
文責:広島大学病院乳腺外科 舛本法生