術後のホルモン療法について教えてください

2020年12月23日   

非浸潤性乳管ガンで、右乳房全摘手術を受けました。
術後の病理診断では、非浸潤ガンでルミナールAタイプで
HER2は、2+でした。ホルモン療法をどうするかで、1+だとお薬は飲まなくていい。3+だと飲んだ方がいい。2+は、2018年から、ガイドラインがかわり弱く勧めるなので、どうしますか?と言われました。
反対側の乳ガン予防も含め、アリミデックスを服用することにしました。
そこで、今更の質問なのですが、ホルモン療法をしていても、再発したり反対側にガンができたりする人もいます。
ホルモン療法はあくまでも予防で、抗がん剤や放射線のようにガンを死滅させるものではないのでしょうか?

非浸潤性乳管がんでは、ホルモン療法は基本的に不要です。ただ、腫瘍の範囲が広い場合には浸潤がんがどこかにある可能性を考えて内服させる先生方もおられます。それは、色々な考えがあります。反対側に乳がんができる可能性を下げることも確かにメリットとしてありますが、予防目的でホルモン療法するのはあまり勧められないと思います。それだと、いつまでホルモン療法を継続するのでしょうか?一生でしょうか?ホルモン療法は乳がんの再発を防ぐために投与するもので、ある程度の残っている乳がんを死滅させることはできます

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行