検診で高濃度乳房であるといわれました。どうしたらよいでしょうか?

2019年11月28日   

検診で高濃度乳房であるといわれました。どうしたらよいでしょうか?

高濃度乳房とは、乳房の中の乳腺が多く、マンモグラフィで乳房が白く写るタイプの乳房のことです。マンモグラフィでは乳がんなどの乳房の病気は白く写ることが多く、高濃度乳房では白い乳腺の陰に病気が隠れることがあり、がんが見つかりにくいと考えられています。

高濃度乳房であるからといって、追加で検査を受けるなどの特別な対応が必要となるわけではありません。高濃度乳房の方に超音波検査を追加で行う試みもなされていますが、有効性はまだはっきりと証明されておらず、また高濃度乳房は病気ではないため、追加の検査を行う場合に保険診療は受けられません。

高濃度乳房であるかどうかにかかわらず、定期的に自身の乳房の変化を確認することや、検診を定期的に受診すること、症状があれば放置せずに病院を受診することが大切です。

自覚症状のない方でも、血のつながった親戚に乳癌が多いなど乳がんのリスクが高いと考えられる人は、乳腺専門医などに個別に相談することを考えても良いでしょう。

文責:県立広島病院乳腺外科 野間翠