ホルモン治療中の萎縮性膣炎の治療薬について教えてください

2020年10月8日   

1年半前に右乳がんの手術をしました。
ルミナールタイプ【ER100%・PgR100%・Ki‐67=12%・HER2=0】49歳、閉経前ということで、ホルモン療法はタモキシフェン単独でスタートしましたが副作用が強かったため、リュープリン+レトロゾールに切り替えて13カ月になります
1カ月ほど前におりものの量が急に増えたため、婦人科を受診。「萎縮性膣炎」と診断され、膣坐薬(エストリオール製剤)を勧められました。乳がんの治療中であることを伝えましたが「局所にしか作用しないので大丈夫です。」と。乳腺の主治医に相談してからと思い、処方はしてもらわず帰りました。調べてみると『禁忌・原則禁忌 乳癌 エストロゲン依存性悪性腫瘍』とあります。また膣錠などの局所ホルモン剤の使用により血中エストロゲン濃度が上昇する結果となったという記事(2006年)も見ました。乳腺の主治医からは「婦人科の先生が大丈夫って言うなら大丈夫じゃない?」と言われました。私としては大丈夫だという証拠が欲しい、安心して治療したい、と思い相談させていただきました。
①エストリオールを使っても再発率は上がらないのでしょうか?これくらいの期間、回数なら問題ないなどのデータがあれば教えてください。
②ホルモン療法により萎縮性膣炎になる人はどれぐらいの割合でいますか?
よろしくお願いします。

詳細にお教えくださり、ありがとうございます。
乳がん術後のホルモン療法は、女性ホルモンをブロックさせ、再発を予防していくのですが、女性ホルモンが少なくなることで起きる萎縮性膣炎は、添付文書では膣炎は5%以下と記載されていますが、このような治療の特性上、ある程度避けられない副作用と言えます。
エストリオール製剤は、女性ホルモンを補い、ホルモン療法の目的の相反するため、相談者のご指摘の通り、慎重になるべきだと思います。おりものが増えると言った症状には、細菌や真菌が原因なら、それに対する治療なども考えられます。
乳腺の先生と、婦人科の先生と今一度ご相談してみていただけたらと存じます。
文責:広島共立病院乳腺外科 郷田紀子