好酸球が高い状態が続いていますが、何か異常でしょうか?

2021年1月4日   

右側乳房にトリプルネガティブのステージ2乳癌が見つかり、術前にドーズデンスECとドーズデンスパクリタキセルの化学療法を受け、手術で全摘とリンパ節郭清を受けました。手術から半年ほどになり、白血球などの数値は正常化してきたのですが、好酸球の値が高い状態が続いています。やはり化学療法の影響でしょうか?
更年期のような様々な症状が出ているのですが、好酸球増多症というものがあると知り、心配です。

ご相談いただきまして大変ありがとうございます。
好酸球の高値が続いておられることは、数値の程度と、その数値の裏づけになるような症状があるかなどで、対応が変わるかと考えます。
化学療法の後の回復の過程をみている、あるいはアレルギー反応など、何らかのお体で起きている反応による結果と思われますが、有意な所見とは見なされない場合は、経過観察で問題ないことが多いです。
術後の定期的な血液検査は今後も行われると存じますので、主治医の先生とのご相談の一助になれば幸いです。
また、更年期障害と好酸球増多との直接的な関わりはないと考えてよいと存じます。
文責:広島共立病院乳腺外科 郷田紀子