術後10年で卒業と言われましたが、これからどうフォローアップしてもらったら良いのでしょうか?

2021年7月20日   

来年で術後10年、卒業ですと主治医に言われました。浸潤がんが片側2個温
存手術、放射線とホルモン療法5年、リンパ節転移なし、ステージ1です。これからは自身で検診してと。最低限どんな検査が必要でどんな検査が必要ないのでしょうか?
検診センターとかでと言われましたが病院を移るという事でもいいのでしょうか。それとも全く病院からは離れるという事なのでしょうか?
主治医に会えないというのはとても不安です。

術後10年を迎えるのですね。おめでとうございます。
乳がん術後の経過観察は10年で終了になり,ほぼ完治と考えて大丈夫です。主治医の先生の言われるように,今後は一般の方と同じように定期的な検診を受けることになります。主治医の先生と会えなくなるのは寂しいことですが,がん拠点病院では多くの者さんを抱えており,また新規の患者さんも次々と外来を訪れます。寂しさもありますが,おめでたい卒業と考えましょう。
今後の検診についてですが,もちろん一般の検診センターや自治体検診を受けられる方もいますし,乳腺専門クリニックなどの病院での検診も可能です。マンモグラフィを中心とした,いわゆる乳がん検診となります。乳腺の状態によってはエコー検査も併用したほうが良いケースもありますので,来年の卒業時に主治医の先生に相談してみてください。

 

文責:ひろしま駅前乳腺クリニック 長野晃子