オンコタイプDX結果による化学療法治療の必要性について教えてください

2021年7月26日   

ルミナルA、しこりの大きさ3センチくらい、浸潤範囲5cm、リンパ節、リンパ管転移なし、核グレード1、HER2陰性、Ki67 10-20%

オンコタイプ結果
RS20
9年遠隔再発率6%
RS軍における化学療法の上乗せ効果(平均)RS11-25全年齢<1%
年齢別RS(50歳以下(私が36歳の為)) 化学療法の上乗せ効果~1.6% (←RS20のカテゴリーを見て自己判断して記入しています)

上記結果が出ました。
医師は低リスクなのでタモキシフェンとリュープリンでいいと言っていましたが、説明時いまいち報告書の意味が分かっていなさそうでした。はじめ化学療法した方がいいと言っていたので結果がわかっていない様であれば不安でこちらでもご意見を聞かせて欲しいと考えています。

1.私は化学療法上乗せ効果は~1.6%内の低リスクということですか??
平均<1%はどういう意味なのでしょうか。
どこが私の結果なのでしょうか。
二枚目のグラフをみるとタモキシフェンが一番グラフが上向きでした。
主治医は低リスクだから化学療法なしとしか言ってませんでした。

2.私は他の医師の方のご意見としても化学療法対象になるのでしょうか。
主治医には、はじめ、AYA世代である事(若いと再発するリスク高い為)、浸潤範囲が広いため化学療法を推奨されていました。医師が低リスクだからホルモン治療でいいよと言っていました。
低リスクですが、化学療法を上乗せする必要はないのでしょうか。
効果なしと出ない限りは私はやったほうがいいですか。
数値的に副作用のリスクの方が高く、ホルモン治療のみの考え方で行った方がいいでしょうか。
再発をどうしても心配してしまいます。

3.再発リスクはしこりは浸潤範囲も関係しますか。
オンコタイプの結果を取り入れてもいいのでしょうか。

1.私は化学療法上乗せ効果は~1.6%内の低リスクということですか??
平均<1%はどういう意味なのでしょうか。
→全年齢を平均すると<1%の上乗せ効果という意味だと思います。

2.私は他の医師の方のご意見としても化学療法対象になるのでしょうか。
→T2N0M0のルミナールAであれば、化学療法が必須ではありません。しかし、化学療法の必要がないとも言い切れません。なのでオンコタイプDXを出したのでしょうから、その結果に従って決めれらたら良いと思います。少しでも再発リスクを減らしたい、という希望があれば、化学療法をする方が良いとも思いますが、副作用とのバランスで決めたいというのであれば、ホルモン療法だけでも良いかと思います

3.再発リスクはしこりは浸潤範囲も関係しますか。
オンコタイプの結果を取り入れてもいいのでしょうか。

→しこり3センチ、浸潤範囲5センチというのは間違いではないでしょうか?普通は乳管内進展、とか非浸潤癌の方が大きくて浸潤範囲の方が小さいですよ。乳管内進展や非浸潤癌の範囲は化学療法を決める対象にはなりません

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行