トリプルネガティブ乳がんステージIIIAの術前療法について教えてください

腫瘍の大きさが5.８ミリでステージIIIAということは、リンパ節転移がかなり多いのかなと思います。その理解のもの回答させていただきます。

（１）術前療法が半年の方も多い中、3ヶ月間というのは
なにかメリットや方針があるのでしょうか？半年間投与したほうが小さくなる可能性が高いのではないかと思ってしまいます。
→それはレジメン（使っている薬物の種類や量）が違います。質問者の受けている化学療法はdose dense治療ということで、これまでの標準化学療法を1.5倍強くして治療するものです。４ヶ月で終了します。現在のトリプルネガティブ乳がんの標準となりつつあるレジメンは、キートルーダという免疫療法薬を含むもので、これだと半年かかります。こちらの方がpCR率が高い（５０％vs６４％）ので、進行した乳がんであればこちらを使う施設の方が最近は多いかと思います。しかし、それは主治医の判断によるものなので、私にはわかりません

（２）抗がん剤治療中は触診のみの判断で（触診や見た目では小さくなっているとのこと）CTは抗がん剤終了後の予定ですが、
これは一般的ですか？
→触診で判断したりエコーで判断したりですが、特に問題はないと思います

（３）最後の抗がん剤から手術まで期間ですが体力温存の為1ヶ月くらい期間を空けるとのことでしたが、その間にトリネガなので進行や転移しないか心配です
1ヶ月くらい期間を空けるのが一般的なのでしょうか？　　　　　　　　　　　→わざわざ体力を戻すために空けることはないと思いますが、血液の数値が元に戻るまでに3週間くらいはかかりますので、必然とそうなりますね

文責：島根大学医学部附属病院乳腺センター　角舎　学行