転院先で術前化学療法継続しましたが薬の量が微妙に違います。大丈夫でしょうか?

2020年5月27日   

トリプルネガティブステージ1で現在、術前化学療法ウィークリーパクリタキセルを投薬しています。そのあと、EC療法→手術の予定です。今回のコロナ騒動で転院になり、パクリタキセル残り3回から転院先で行うことになりました。
先日転院先で1回目をうけたのですが、今まで出ていた副作用がないので診療報酬明細書を確認したのですが、薬の量など微妙に違うみたいなんですがこのようなことはあるんでしょうか?今までと全く同じで処方されてると思っていたので不安になっています。転院先に紹介状を書いてもらい、その中に2月のマンモグラフィー、CTの結果、3月4月にとった造影MRIの画像もあるはずなんですが、転院先の初診であらたに、CT、レントゲン撮影をされました。次回、またMRIとマンモグラフィーの検査予約が入ってます。転院するとこれは仕方がないことなのでしょうか?被爆も気になりますし、何のための紹介状なのかなと思い質問させて頂きました。

転院しての治療継続がスムーズにいってないと感じておられるようですね。乳癌診療ガイドラインでは、ウィークリーパクリタキセルはパクリタキセル80〜100mg/m2 を3週投与1週休薬としています。少し幅がありますので、各病院で量が違ってくると思われます。どの病院もレジメンとして登録して、体表面積で自動的に量が決まるシステムになっていると思いますので、それを手作業で修正するのは難しいかと思います。また修正が出来たとしても、その病院はその量で皆が共通認識してやっているので、質問者だけを変更するのも賛成、反対両方あると思います。術前化学療法症例の検査ですが、我々の施設ではCT(PET)とマンモグラフィは術前化学療法前後の2回、MRIは中間点を追加して3回行っています。そのタイミング以外でしたらちょっと多いかなと思いますが、詳細がわからないのでなんとも言えません。というか、一般的なこと以外に良いとか悪いとかはこの相談室では言えませんので、それでご検討下さい

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行