タモキシフェンとトラマールの併用について、大丈夫でしょうか?

2020年7月27日   

現在ホルモン(タモキシフェン)治療中です。
背中や足の痛みが治らず色々な痛み止めを経て現在トラマールOD錠を飲んでいます。トラマールを調べたところ
相互作用序文
本剤は主として肝代謝酵素CYP2D6及びCYP3A4により代謝される。
とありました。
以前、他の方の質問の答えで
タモキシフェンはCYP2D6という代謝経路で分解されますので、同じ代謝経路を使うパキシルなどは併用禁忌とされています。との事ですが、トラマールの薬物代謝酵素がCYP2D6になっていますがタモキシフェンと一緒に飲んでしまっているのですが大丈夫でしょうか?
タモキシフェンの効果が薄れてしまわないでしょうか?

そしてあまり効かないのでもう辞めたいのですが急にやめてはいけないと書いてありました。どうやってやめればいいのでしょうか?

タモキシフェンとトラマールは同じ代謝酵素であり、飲み合わせにご不安を感じておられ、ごもっともと存じます。
両者の薬が、もしも、違う病院で処方されていたらそれぞれ処方した医師は気がつきにくいことがありますのと、そうではなくて、どちらも乳がんの主治医が処方されていても、ご不安を解消したいですね。これまでに鎮痛剤をいろいろと調整された経緯があるとのことで、難しい判断の上の処方内容である可能性もあります。
いずれにしても、主治医に問いづらいときは、薬局の薬剤師さんに相談、確認してもらうこともできます。
乳がんのホルモン療法は長く、精神的なご負担があると存じます。術後の補助療法か、再発の治療かで、使える薬剤や、やめるタイミング、順番など異なってまいります。副作用と効果のバランスを主治医の先生と共有できたらよいと願っております。
どうか、お心が晴れますように願っております。
文責 : 広島共立病院乳腺外科  郷田紀子