タモキシフェンからアナストロゾールに変更後に生理が再開しましたが、このまま服用を続けても大丈夫でしょうか

2020年10月15日   

3年前(49歳)に初発乳癌治療により右側乳房を全摘出、術中のセンチネルリンパ節生検ではリンパへの転移が認められなかったためエキスパンダーを挿入、術後の詳しい検査でリンパへの転移が確認されたため、放射線治療をおこないました。その後、リュープリンとタモキシフェンでの治療を開始しました。今年5月より、閉経していると思うのでという医師のコメントと共にリュープリンを中止し、アナストロゾールへの変更となりましたが、今月より、3年ぶりに生理が再開してしまいました。(婦人科を受診し生理である事を確認)
このままアナストロゾールの服用を続けていても大丈夫でしょうか
・52歳で閉経と考えられるとのことで、アナストロゾールに変更して生理が再開されたのですね。
まず閉経の定義は以下のようになります。
・最終月経から1年以上月経がない状態が継続していること。
血液検査でエストロゲンおよび卵胞刺激ホルモンのレベルが閉経状態になっていること。
また、アナストロゾールのようなアロマターゼ阻害薬は、卵胞を刺激する作用があり、内服することで月経が再開することがあります。
質問者様は婦人科でも生理が再開したことを確認されているとのことですので、閉経前と考えてリュープリンとタモキシフェンの治療をするのが良いと考えます。
 主治医の先生に言いにくいかもしれませんが、まずは婦人科で閉経前であったと確認されたことをお伝えしてみてください。
文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行