タモキシフェン副作用で子宮内膜が厚くなっていると言われましたが大丈夫でしょうか?

2020年9月17日   

H19 右2期A 部分切除 リュープリン2年タモキシフェン6年。
H30 左1期A 部分切除 タモキシフェン内服一年半経過しました。
現在閉経済みです。
一月前から不正出血、すぐに婦人科受診。頸部体部癌検査済。陰性でした。
内膜が通常の(閉経後)倍以上はあるので半年後また検査と言われています。出血継続してもタモキシフェンを継続していいものなのか?もしアロマターゼ阻害薬へ移行してもホルモン治療をすると出血は続く傾向となるのでしょうか?閉経後のホルモン治療中の出血にどのような対処があるのか教えて下さい。

タモキシフェンを投与すると、子宮内膜には

 

女性ホルモン様に作用するので、子宮内膜は増殖して厚くなります。それはタモキシフェンの作用ですから、問題ありません。婦人科を受診していただくのは、子宮体がんがわずかに増えるからなので、婦人科の先生が悪性の可能性があるとされれば子宮摘出などをされます。子宮体がんのリスクはそれほど高くないので、あまり不安になる必要はありません。

アロマターゼ阻害剤にするとそのような副作用はなくなりますが、骨粗鬆症などのリスクは増えますので、どちらを選ぶかは患者さん次第です

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行