トリプルネガティブの再発なのでしょうか?新しい乳がんなのでしょうか?

2022年1月27日   

はじめまして。よろしくお願いします。約10年前37歳でトリプルネガティブ乳がんになり、術前抗がん剤で完全奏功し、手術、放射線をしました。トリプルネガティブは3年までに再発する事が多いと聞いていてもう10年だし完成奏功したしもう大丈夫だろうな〜と思っていましたが、去年の10月に術後毎年受けて来た検査で反対側に乳がんが見つかり遺伝性の検査を受けましたが陰性でした。今回は5ミリと小さかったので抗がん剤ではなく年末に手術を受けリンパの転移もなく無事に退院しました。病理の結果を昨日聞きました。今回もまたトリプルネガティブでした。これは再発と言うのでしょうか?また腫瘍が4ミリだったので抗がん剤をどうするか、5ミリあれば抗がん剤を推奨すると言われましたが私は抗がん剤はしたくないと伝えました。ki67が80%で抗がん剤を受けずに放射線のみでその後無治療になっても大丈夫なのか心配な所もあります。また10年前に抗がん剤をしたにも関わらずまた出て来たので同じ抗がん剤は使えないと言われました。新たに出来たガンがまたトリプルネガティブだったという事なんじゃないかと思いたいのですが、そうではないのでしょうか?先生は今後もし再発した時に抗がん剤は使いたいので取っておきたいとも仰っていて、今回は術前抗がん剤治療もしていないので再発の可能性が高いのか怖いです。4ミリのリンパ節転移ナシのトリプルネガティブは抗がん剤治療しなくてもいいですか?無治療になっても大丈夫でしょうか?
よろしくお願いし致します。

トリプルネガティブ乳がんで10年経過して再発してくることはまずないと思いますので、新しい乳がんであると考えられます。病理検査で、新しい乳がんの組織の中に乳管内病変があれば、新しくできたがんであることが証明されますので、その判断は難しくないのではと思います。

トリプルネガティブ乳がんの場合、浸潤径5ミリが化学療法の判断ラインになるかと思います。前回は、アンスラサイクリンータキサンを使われたのではと思うので、アンスサラサイクリンは今回は使えないでしょうね。無治療(放射線照射はするのでしょうか?)を選ぶ専門医も多いと思いますが、これはご自分の価値観と主治医とよく相談して決めてください

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎 学行