乳房全切除したのに放射線治療が必要なのでしょうか?

2020年8月25日   

お忙しい中失礼します。
放射線治療について悩んでいます。昨年10月に右胸全摘し、リンパ節転移無しで、ステージⅡ、がん細胞グレード3、ホルモン受容体弱陽性でした。
1月からEC療法、パクリタキセルが終わり、現在ノルバティックス服用始まりました(10年)。
そして放射線治療の話しになってるのですが、全摘しリンパ節転移無し、化学療法、ホルモン剤服用している上で、放射線治療をする、というのはどのような理由が考えられますでしょうか…?

ご質問ありがとうございます。

ステージⅡで乳房全摘術を行い、リンパ節転移がない場合でも、乳房全摘術後に放射線治療を行うことがあります。例えば、腫瘍径が5㎝以上の場合には術後に放射線治療を行うことがあります。また、切除断端の状態によっても、放射線治療を行う場合があります。いずれも、放射線治療の目的は再発予防になります。

ステージⅡにもⅡA期とⅡB期があり、今回は詳細がわからないため、上記の状態に当てはまるのかどうか正確にお答えできませんが、主治医の先生が総合的に判断して放射線治療を行った方がよいと考えておられる状態なのではないかと思います。再度、主治医の先生や放射線治療医に放射線治療の得失について聞いていただくのが良いのではないかと思います。

 

文責:広島大学病院放射線治療科 西淵いくの