浸潤性小葉癌に対する術式は?

2023年6月26日   

6月に浸潤性小葉がんと診断され来月手術が決定しましたが、部分か全摘か迷っています。

現在、大きさは2センチ弱でホルモン受容体陽性、HER2陰性です。核Grade1となっています。画像上転移はなし。また、乳房の画像上は温存も可能、しかし小葉癌の広がりがどこまであるのか分からないと主治医より説明がありました。

昔は予後不良な癌だと言われたが最近はタイプにより変わるとも言っていました。ガ、サイトをみると腹膜転移なども見受けられます

浸潤性小葉がんの病理学的特徴は、腫瘤をあまり作らずに乳腺内に広がっていくことです。ですので、MRIや超音波検査で切除範囲を決めた以上に広がっていることがあるのです。粘液がんなども、同様に切除範囲を設定しづらい乳がんですが、小葉がんも同様です

しかし、比較的予後はよく、ホルモン感受性が高いことも特徴です。薬物療法としては、治療しやすいかもしれません

個々の症例については診察していないのでわかりませんが、時間があれば一度、セカンドオピニオンを受けて他の先生の話も総合するのも良いかもしれません。主治医の先生もそのことは分かって術式を説明しておられるとは思いますけど

文責:島根大学医学部附属病院乳腺センター 角舎 学行