現在エキスパンダーを入れていて2期再建で穿通枝皮弁法する予定ですが、パッチワークになると言われました。

2021年8月18日   

現在エキスパンダーを入れていて2期再建で穿通枝皮弁法する予定ですが、パッチワークになると言われました。ネットで調べるとどこの病院も十分に皮膚が拡張されていればパッチワークにならないとうたっています。お腹の皮膚を出さないと血流を確認できないのでしょうか?パッチワークにならないと言っている病院はどのように血流の確認をしてるのでしょうか?
病院を変えるべきか悩んでいます。どうぞアドバイスお願いします

穿通枝皮弁での再建手術は術後の管理も重要となります。
皮弁(移植組織)の血流を確認するために皮弁の皮膚(今回はお腹の皮膚)を一部出して、その皮膚の色調をみて術後の皮弁血流を確認します。
この方法は形成外科では一般的な方法です。
これに加えて、ドプラ聴診器や超音波検査を併用して血流を確認する場合もあります。
ネットで検索された「十分に皮膚が拡張していればパッチワークにならないとうたっている病院」もおそらく、術後は皮弁血流確認のために少なからずお腹の皮膚を一部出していると思います。
ただ、エキスパンダーを十分に拡張することによりパッチワークとなる面積を小さくすることは可能ですし、バランスによってはパッチワーク状の皮膚をいずれ乳頭形成や修正手術等の際に切除することも可能です。
また、乳房の立体的な左右バランスが整い、傷ががきれいに治癒すると、パッチワーク状の皮膚も気にならなくなる患者様もいらっしゃいます。
これらを含めて術後のイメージができるように主治医と御相談下さいませ。
文責:広島大学病院形成外科 佐々木彩乃