病理検査の途中報告で「異形乳管過形成」「乳がんをより疑います」と書いてありました。現段階で乳がんの可能性がどれくらいか分かりますでしょうか。

2020年10月27日   

先月胸のしこりに気づき乳腺外科でエコー検査と針生検をしました。(領収書を見たところその時に細胞診もやっていたようです)
2週間後に結果が出ますと言われたのですが翌週電話が来て「結果がはっきりしないため追加検査をするので、最初の予定より1週間伸びます」と言われました。
言われた日に病院に行ったところ、担当医に「実はまだはっきりしていないから追加でまた検査してもらっている、悪性を否定できない、手術して摘出する、再来週MRIをやる」と言われました。
その時に病理検査の途中報告をチラッと見たら「異形乳管過形成」「乳がんをより疑います」というワードが見えました。
現段階で乳がんの可能性がどれくらいか分かりますでしょうか。

異形乳管過形成と非浸潤がんの鑑別は難しいです。当院の病理の先生にお聞きすると「大きさが2ミリを超えると非浸潤がんとしている」とのことでした。ミクロレベルではほぼ差がないと考えて良いようです。ですので、今回、少なくとも病変は切除した方がいいと思います。病変、全部取らないとがんかどうかはわからないです。

と言っても、あくまで非浸潤がんかどうかですので、命には全然関わってきません。放置すると進行すると思いますので、今回、きちんと対処された方がいいかと思います

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行