腹腔鏡下手術を受けることによって今後の治療にメリットはあるのでしょうか?
81歳の母親の今後の治療法についての質問です
2013年5月 74歳の時、乳がん手術
2017年9月 胸骨と首に骨転移、フェソロデックス・ランマーク治療スタート。
2018年6月 14日間放射線治療
2019年4月 左足恥骨に骨転移、イブランス服用スタート。放射線照射5日間。
白血球・好中球の数値を見ながら125㎎と25㎎を4錠服用。休
2020年正月明け 色素沈着だけでなく、甘みを強く感じる味覚障害による食欲不振。
2020年7月末 腫瘍マーカーCEA15-3が40.8に上昇。
2020年8月末 腫瘍マーカーCEA15-3が135.1に上昇。フェアストンの
2020年8月31日PET-CTの結果、腹膜に転移あるいは腹
母親は抗がん剤治療はもうやりたくないと言っているので、これを
詳しい画像、経過がわからないので、あくまで参考としてください。
お母様の状況では、腫瘍マーカーも上昇していますし、これまでの経過から乳がん再発の増悪と考えられます。そんな状況で腹腔鏡下で腹腔内腫瘍の組織を採取して乳がんか他のがんかを診断するということですね?ほかのがんであることがわかったらお母様になにかメリットがあるのでしょうか?
81歳という年齢や経過を考えると、もう化学療法をする体力はないように思います。ホルモン療法としてもアロマシン+アフィニトールは可能かもしれませんが、間質性肺炎などのリスクもあります。治療効果のある期間もだんだん短くなり治療抵抗性になっていますよね?
主治医に、「腹腔鏡の検査の結果で、治療にどのような選択肢があって、どれくらい延命できるのか」ということを聞かれたらどうかと思います。何もデータがなくて勧めるのであれば、あまりやる意味はないではと思います。残された時間をどのように過ごすのか、それを決めるのが娘さんであるあなたであれば、ゆっくり家族で過ごすという選択肢もあると思いますよ
文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行