術前診断がトリプルネガティブ、術後病理検査でのHER2陽性と診断されました。私のサブタイプはトリプルネガティブでは無いということになるのでしょうか。

2020年9月17日   

当初トリプルネガティブと診断を受けEC4回ドセ4回の後全摘手術をし、放射線25回を受けました。その後に病理検査で当初陰性だったHER2が陽性の結果が出たためハーセプチン18回が加わりました。
転移なのか初めからあったのかは断言できないが転移の可能性は低く、治療前の検査部分にたまたま含まれていなかったと思われると言われました。最初からHER2陽性があったとしてこの場合、私のサブタイプはトリプルネガティブでは無い、ということになるのでしょうか。

質問者の場合、針生検でトリプルネガティブと診断され、術前化学療法をして切除した結果、残存乳がんがHER2陽性だったということだと解釈します。その場合、まず①針生検の部分はトリプルネガティブであった、②HER2陰性の部分は術前化学療法で縮小しその結果、効果の無かったHER2陽性部分の割合が増えHER2陽性になった、のいずれかが考えられます。

いずれにしても、HER2陽性の定義を満たしているのでしょうから、トリプルネガティブ乳がんではありません。ハーセプチンを追加されるのは当然かと思います。

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行