転移再発トリプルネガティブで、PD-L1陽性です。術後抗がん剤は何が良いでしょうか?

2023年1月11日  , 

65歳です。14年目の再発で、前回部分切除の横に再発し、反対側のワキのリンパ節に転移していました。
リンパ節郭清で転移が3つと聞いています。
トリプルネガティブki67は60%。PD-L1がありました。
前回もトリプルネガティブでした。
術前も前回も抗がん剤はしていません。
術後抗がん剤は何が良いのでしょうか?
主治医が免疫チェックポイント阻害薬の使用を躊躇っています。
アドバイスをよろしくお願いいたします。
とても悩んでいます。

ご質問ありがとうございます。

結論から申し上げますと、術後化学療法として化学療法と免疫チェックポイント阻害剤の併用療法が推奨されます。

現在、乳房内と対側リンパ節の再発病変は切除され今は乳癌が無い状態ですが、乳癌が再再発するリスクがあります。抗癌剤治療により再再発リスクが低下することが期待されるため、術後化学療法が推奨されます。再発防止の化学療法として最善の薬物療法が推奨されます。

PD-L1陽性のトリプルネガティブ乳がんの場合、化学療法と免疫チェックポイント阻害剤が最も推奨される治療法になります。特に免疫チェックポイント阻害剤を使用するにあたり禁忌となる合併症(自己免疫性疾患など)がなければ、投与が推奨されます。

よろしくお願いします。

文責:呉医療センター乳腺外科 重松 英朗