閉経前なのに術後ホルモン療法がリユープリン+アナストロゾールです。大丈夫でしょうか?

2020年10月27日   

38歳左乳がんⅡb術前抗がん剤治療後、全摘出手術(結果リンパ節転移7つ)→ホルモン療法開始(リユープリンとアナストロゾール)しています。
薬を調べてると閉経前の人に行うスタンダードはノルバデックスとリュープリンとあり、主治医に確認すると抗がん剤にて閉経状態にあるため薬はこれで良いとのことだったのですが、事実上は閉経していないため疑問です。
やはり現時点ではノルバデックスの方が良いのではないでしょうか
10年続く薬のため不安です。

おっしゃる通り、私も疑問を感じます。閉経前の術後ホルモン療法はノルバデックスで、40歳以下の若い方にはLHRHアナログ(リュープリンやゾラデックス)を追加します。化学療法を行なったために現在、生理がなくなっているのだと思いますが、40歳で化学療法を行なった方の半分は、生理が再開すると考えられていますので、未だに「閉経前」と考えるのが普通です。であれば、ノルバデックス+リュープリンを選ぶのが標準ですよね。

アナストロゾール+リュープリンは、再発した閉経前乳がんの治療で使いますが、予防的投与で使われるのは何か事情があるのでしょうか?先生に聞いてみるよりセカンドオピニオンを受けてみたらいかがでしょうか?近くの名の通っている先生でしたら、きちんと回答してくれると思いますよ

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行