閉経前ホルモン陽性乳がんですが、 リュープリンなしでもいいのでしょうか?

2020年9月17日   

左乳がん(Ⅰb、微小転位1つ)にて温存手術、TC療法、放射線治療、ホルモン療法を行いました。43歳で生理は月一回来ている状態でしたが、TC療法1回目の後に最後の生理が来た以降はとまり、TC4回目(ラスト)の1ヶ月後からホルモン療法(同時に放射線治療)を開始しました。生理が止まっていることからリュープリンはなしで様子をみることになって今2ヶ月経ったところです。生理が来るようならリュープリンを検討するとのことですが、リュープリンをしないことに不安もあります。生理さえ止まっていれば大丈夫なのでしょうか。再発率に影響ないものでしょうか。

臨床試験(SOFT試験)の結果などから、再発リスクが高い対象集団(35歳以下、腋窩リンパ節転移陽性、化学療法を必要とする症例)においては、LHRHアゴニストとタモキシフェンの併用が有効であるとされています。

質問者の場合は、はっきりいって悩ましいところだと思います。転移といっても微小転移ですし、化学療法もKi67の結果などにより、する先生、しない先生に別れると思われます。

女性ホルモンの数値(エストラジオール、FSH)をみながら決めてもいいかもしれません。

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行