非浸潤乳管ガン全摘後の治療について教えてください

2022年3月4日   

術前に非浸潤癌診断を受け、全摘を選択しました。病理結果がでて、治療方法を選択しなくてはならず悩んでいます。以下病理結果です。
非浸潤性乳管癌 0.8×0.5×3.5cm 断端陰性 リンパ節転移なしセンチネルリンパ節2個切除 ptis N0M0ステージ0 グレード1 ki-6710% ER 99%PgR 99% HER2  0
主治医からはTAM5年を提案されました。長生きの為全摘を選んだ私ですが、薬の副作用に迷っています。子宮内膜症、チョコレート嚢胞疑いで7年前に出産したのですが、31週での緊急帝王切開になりました。(子宮の状態が良くなかった)?主治医は体癌を発症した人は見たことないで終わりだったのですが、乳がんになった今絶対はないと思って迷っています。
私の状態で、服薬する、無治療(5年間 半年に一度マンモ、エコー)では再発率(局所再発、遠隔転移)にどれぐらい影響があるのでしょうか?

服薬すれば、体癌は1000人に2人が6〜7人になる。乳がんはすでに発症しているので、健側も時間の問題?どうせ発症するなら無治療もあるのかと考えがまとまりません。健側の予防とは言うけど、サブタイプが違えばあまり予防効果がないような?素人考えにひとつの指針をいただきたいです。よろしくお願いします。

非浸潤癌であれば無治療でいいと思いますが、主治医がTAM勧めるのは範囲が3.5センチあるのでどこかに浸潤癌がある可能性があるからということですね。それは推定での話なので、そう考えるかどうかは主治医と相談者がどう考えるかです。再発率など、診察していない方に無責任には言えませんので、ここでは控えさせていただきます

ただ、質問の中でいくつか修正したい点がありますが・・・

・「長生きのために全摘を選んだ」とありますが、全摘しても部分切除しても予後には差がありません

・健側のためにTAM内服する必要はありません。もしそうであれば一生、内服することになります

・「健側も時間の問題」とありますが、遺伝性乳がんかどうか遺伝子検査されたのでしょうか?そうでなければ、必ずしも健側に乳癌が発症するということはありません

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行