乳房パジェット病と非浸潤性乳管癌の予後について教えてください

2020年10月12日   

乳頭の皮膚炎が1年以上治らず、パンチ生検によりパジェット病と診断され、その後のMRI検査で乳管癌もあるといわれて先日乳房全摘手術をうけました。病理検査の結果非浸潤癌の乳管癌で念のためにとったいくつかのリンパ節に癌細胞はみつからなかったため追加の治療は必要なく今後は経過観察をしていきましょうと言われました。そこでお聞きしたいのですが
①乳管癌にはタイプとかはないのでしょうか?色々ネットで調べていると癌のタイプにより治療がかわるとあったのですが、主治医は何も言っていませんでした。もし今後再発した時に参考になるのではと思っているのですがどうでしょうか
②今後の検査の間隔ですがどれくらいの間隔でどの検査していくのがいいのでしょうか?
というのも今回乳頭の皮膚炎がパジェット病だったからMRI検査をしようとなりましたが、その半年前に別の乳腺外科でマンモグラフィの検査をしましたが異常なしといわれ、その後別の大学病院、手術をした大学病院(転居のため病院がかわりました)と何度もエコー検査をしましたが乳房の中は問題ないといわれていてMRI検査をしたら初めて乳管癌があることがわかりました。乳管癌はマンモやエコーでみつかりにくいのではと思っているのですが、主治医は今後の検診は定期的にエコーとマンモをとるといっていて、MRIまでは必要ないといっていました。次回の診察は術後3ヶ月の頃なのですが傷のチェックのみでエコーなどの検査もないということです。もし局所再発したり反対側にできても乳管癌なら進行が遅いから大丈夫ということなのかと思ってはいるのですが今後エコーで大丈夫といわれても安心できません。だからといってMRIを頻繁にとる必要はないのでしょうか?
長文になり申し訳ありませんがよろしくお願い致します。

手術を受けられ一段落したところと推察します。

施設ごとに同じ病状でも治療方針が異なり、施設ごとにデータが存在するため、最終的には主治医の先生にもう一度ご相談されることをお勧めします。今回ご相談いただいたようにしっかりとした疑問がおありなので容易に質問ができるものと存じます。ですので、もし可能であれば以下のように質問されると先生も答えやすいものと存じます。

乳房切除の術後診断が非浸潤性乳管癌(Paget病)であった場合の、非浸潤性乳管癌のサブタイプ別補助療法の選択肢と再発形式と再発率。

順調に経過されており、以上の質問を主治医の先生にしていただき疑問が晴れれば、さらに良い経過となることと存じます。

 

文責:広島総合病院乳腺外科 大原正裕