術後4年で多発骨転移、肺転移、皮膚、リンパ節転移が見つかりました。今後の治療について教えてください
2021年7月6日 再発治療
検診で発見された右乳腺腫瘍で、乳房全摘術を受け、上
多発骨転移、肺転移、皮膚、リンパ節転移
① 組織検査でのサブタイプ(ER, PgR, HER2) が判明すればすぐに治療を行うことは可能だと思います。 サブタイプによっては全く異なる薬剤を使うことになるため、 結果が出るまで不安だと思いますが、今は対症療法( 症状をとる治療 例えば痛みがあれば鎮痛剤、下痢があれば整腸剤など) を行いながら結果を待つのが良いでしょう。
② 遺伝子パネル検査のお話が出ましたが、現在保険適応となるのは「 標準治療がなくなった、なくなりそうな癌の方」 が対象となります。
乳癌に効果のあるお薬はたくさんありますし、 サブタイプである程度効果のある薬を使用することになるのでまず は標準治療をしっかり受けることが大事だと考えます。
予想外の転移や辛い症状で不安や心配もあるとは思いますが、 今の主治医の先生や看護師、 薬剤師などにもわからないことは質問して、 これから決まる治療に備えましょう。
文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行