腫瘍マーカーが急上昇していますが画像に転移見られませんどのように治療していけば良いでしょうか?
2022年3月23日 再発治療
タモキシフェン内服ですが、2021、11 定期受診時CEA上昇
造影CT所見なし 腰痛あり PET CT施行 所見なし
2021、2 CEAさらに上昇 胃カメラ 大腸カメラ 子宮頚体癌検査問題なし
次回、CEAさらに上昇するようであれば、画像上転移なくても再
2020、10 4.5 2021、1 4.0 2021、5 2.7
2021、8 4.7 2021、11 26.6 2022、2 83.5
1、腫瘍マーカーが上昇しているが画像で見つからない場合の治療
2、その場合効果の判定は腫瘍マーカーのみになりますか?
3、次に使用する薬剤は何になりますでしょうか?
1、腫瘍マーカーが上昇しているが画像で見つからない場合の治療
→画像で再発が見つからない場合は、原則、同じ治療を継続することになります。再発に対して、治療を早く始めても少し遅れて始めても予後に差がないことがわかっていますので(術後フォローアップでCT撮影が勧められていないのもそのせいです)、焦って見当はずれの治療を始めないようにすることに注意です。とは言え、気持ちも焦りますし何か治療を変えたい気持ちもわかります。ホルモン療法を変更するということは現実的な選択肢としてあると思いますよ。また、PET CTは3ヶ月間隔で撮影できると思いますので、そろそろ撮影してみても良いのではないでしょうか?
2、その場合効果の判定は腫瘍マーカーのみになりますか?
→そうならざるを得ないと思います
3、次に使用する薬剤は何になりますでしょうか?
→閉経前であればLHRH+フルベストランともしくはアロマシンですかね。閉経後であれば、アロマターゼ阻害剤+ベージニオもしくはフルベストラントになるかと思います
文責:広島大学病院乳腺外科 角舎 学行