ホルモン療法に化学療法を付け加えた方がいいでしょうか？LHRHアゴニストの併用は必要でしょうか？
月の下旬に右胸の乳頭腺管癌で乳房温存手術を受けま
これから放射線治療を受けるのですが、化学療法をするかどうかで
浸潤径2.2cm、核グレード2、脈管侵襲・リンパ節転移なし、
ホルモン療法とホルモン療法＋化学療法の二択ならどちらを勧めま
（ホルモン療法はタモキシフェンの予定です。）
また、ホルモン療法にLH-RHアゴニストを追加する必要はない
質問者の病理検査の結果からは、Ki67高値のみが問題点としてひっかかると考えられます。39％はやはり高いですので再発のリスクが残りますので、当科であれば化学療法（TC療法）を考えてみてはいかがでしょうか、とご説明すると思います。
ホルモン療法については、35歳以下、リンパ節転移あり症例では積極的にLHRHアゴニストの併用をお勧めしますが、質問者の例ではタモキシフェン単剤をお勧めするかと思います。ただ、これは絶対にどちらか、という訳ではなく意見が分かれると思います。化学療法ほどの侵襲がありませんので、少しでも安心するのであれば、併用をお勧めいたします
文責：広島大学病院乳腺外科 角舎学行