インターロイキンを標的とした治療が治験段階になるまではおよそどのくらいの年月がかかるのでしょうか?

2020年9月7日   

予後不良で知られるトリプルネガティブ乳がんの新規治療標的を同定~新たながん個別化治療の開発に期待~(遺伝子病制御研究所 教授 清野研一郎)
ポイント
●トリプルネガティブ乳がんにおいてインターロイキン-34が高発現していることを発見。
●トリプルネガティブ乳がんにおいてインターロイキン-34が予後不良因子であることを解明。
●インターロイキン-34を標的としたトリプルネガティブ乳がんの新規治療法の開発に期待。

上記の記事を知りました。トリプルネガティブにも、少し希望が出ましたが、このインターロイキンをやっつける阻害薬が今まだ研究段階という事だと思うのですが、世に出て人間に使用できて、治験段階になるまではおよそ、どのくらいの年月がかかるのでしょうか?

まだ基礎研究段階の論文は無限にあります。それが臨床に応用できる可能性はごくわずか、また臨床試験のI相、II相、III相が終わるまでに10年以上かかります。Breast Cancer誌は日本乳癌学会の雑誌ですので、国際的にものすごくインパクトのある雑誌ではありません。ですから、あまり過大評価しないほうが良いと思います。