私は、同時性両側乳がんで、昨年の8月に両側温存手術後(両側郭清していませんが左センチネルに転移がありました)にEC療法4クール、ドセ+ハーセプチンを3クールしました。ドセ+ハーセプチンを始めてから、2クール目で膀胱炎、3クール目で帯状疱疹が出てドセをギブアップしました。
「KEGG MEDICAS」に掲載されているハーセプチンの副作用に膀胱炎や帯状疱疹も出ているので、それだったのかもしれないと考えています。
両側の放射線治療25回、左はブーストプラス5回をやりました。
ホルモン剤(タモキシフェン)も服用しています。
その後、ハーセプチンを再開していますが、トータル7回目で心エコーの結果、左室駆出率(EF)が投与前より15%低下して65%になっています(6月30日に検査)。主治医は、『まだ正常範囲だし、もっと下がったら考えましょう。機能低下してもハーセプチンをやめたら元に戻るから』と言っていました。
4日前に8回目を投与日に、息苦しさと喉が使えた感じがすることを主治医に伝えましたが『ホルモン剤の影響ね。そういう人が多いのよ』としか言われず、ハーセプチン8回目を投与しました。
気のせいか、投与前よりも息苦しさが増した感じがしています。不安です。息苦しさは、どの程度まで我慢の範囲なのでしょうか?
私の行っている乳腺外科は、単科病院なので、他科との院内連携がありません。
今以上に息苦しさが増したら、別の循環器内科で診てもらうつもりではいます。
主治医は、『ハーセプチンは副作用がないから』といつも言っています。ECやドセに比べたら、副作用は無いのかもしれませんが…いろいろ悩ましいです。
ハーセプチンの副作用の心臓機能低下による息苦しさをどこまで我慢すればいいかについて教えてください。
当サイトにご相談いただき、また、詳細にお教えくださり大変ありがとうございます。相談者さまは約1年前に両側乳がんの手術を受け、HER2陽性乳がんの術後治療で化学療法→放射線治療→そして現在ハーセプチンとタモキシフェンを続けらている最中で、息苦しさと喉がつかえた感じが続いておられ、ご不安であるということ理解いたしました。
EFが65%という数値と主治医とのやり取りからすると、それ以外の所見をお見受けできないので難しいことろではありますが、心臓の機能低下からくる症状の可能性は低いかと思います。
特に、「息苦しさ」の原因には様々ありまして、内科などで詳しい精密検査を受けられることについては、乳がんの主治医は悪く思われることはないので、我慢されることはないと思います。
心臓や肺、血液中の酸素濃度など、客観的に息苦しさを説明する問題がない場合は、乳がんの術後治療をこれまで通りやり遂げるメリットを優先させるのがよいかと存じます。
参考になれば幸いです。
詳細にお教えくださり、ありがとうございました。
文責:広島共立病院外科 郷田紀子