ハーセプチン+パージェタ+ホルモン療法中ですが、吐き気、関節痛が出現しました 副作用でしょうか?

2020年12月3日  , 

再発乳癌、肺転移骨転移あります。AC4回タキソールとハーセプチンを4回、その後ハーセプチンとパージェタ、ホルモン剤内服しています。ハーセプチンとパージェタに変わってからは、たいした副作用も起らず続けてきましたが、16回辺りから吐き気が始まり、18回目から関節痛が始まりました。主治医は副作用の無い薬だから薬の影響とは考えにくいとの事でしたが、こちらが希望したので吐き気止はいただけました。ノバミンとトラベルミンです。吐き気はそれで治まります。
質問は、このような症状はやはり副作用では無いのかどうか?
他の方で同じようなケースは本当に無いのかどうか?
回を重ねてから副作用が出始めるような場合もあるのかどうか?
今後継続した場合、さらに悪化する場合が考えられるかどうか?
です。ハーセプチンの副作用はアレルギー症状が多く、回を重ねると出にくいと言う情報も目にしました。
そういう副作用は本当に聞かないと言うのであれば、続けるにあたっての不安も和らぎます。
どうか、回答宜しくお願い致します。

ハーセプチン+パージェタで最初は副作用がなかったのに、時間が経って吐き気などが出現したとのことですが、そのような経過であれば、ハーセプチン、パージェタはあまり関係ないのではと通常は考えます。少なくともアレルギーではなさそうですが。

一方、ホルモン療法は、効果の出現も3〜4ヶ月と遅いし副作用も遅れて出現してきます。16回=4ヶ月くらいなので、ホルモン療法の副作用ではないでしょうか?AI剤であれば関節痛はよく知られた副作用です その場合、タモキシフェンに変更することも出来ます

何が原因かははっきりわかりませんが、他に選択できる治療法があれば、副作用とのバランスを考えて変更することも考えてはいかがでしょうか

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行