両乳の再建で自家組織を一期再建するのは、身体へ負担が大きいでしょうか?人工物の再建は、不向きなのでしょうか?

2020年8月7日   

非浸潤性乳がんで、右2㎝左1.3㎝の腫瘍がみつかり、MRI で他にも小さい怪しいものがあるので、両乳全摘と診断されました。胸は小さいです。
再建は、そこの病院では自家組織を進められました。(8/11に形成を受診して詳しいお話を聞きます)
どちらかと言うとやせ形です。
両乳の再建で自家組織を一期再建するのは、身体へ負担が大きいでしょうか?
人工物の再建は、不向きなのでしょうか?
BRCA1/2遺伝子検査も進められました。カウンセリングは受けますが、がん家系ではありません。
遺伝子検査受診についての問題点などありましたら教えていただきたいです。

再建に関して自家組織を勧められたとのことですが、これから形成外科で詳しい話を聞くとの記載もありますので、自家組織を勧めたのは形成外科医ではないのでしょうか?
身体への負担に関して、何を負担と考えるか各々異なる点もありますので一概には言えませんが、両側一次一期再建、手術時で考えますと、手術時間、乳房以外にも傷が入る点で自家組織再建の方が人工物再建よりも負担が大きくなります。
どの再建方法が向いているかは、その患者様の乳腺外科治療方針、御希望、生活スタイル、身体診察等から総合的に判断して御提案させて頂いておりますので、質問内容からは判断しかねます。まずは形成外科主治医とよく相談してみてはいかがでしょうか。
文責:広島大学病院形成外科 佐々木彩乃
補足:BRCA遺伝子検査を受けられて変異があれば乳房全摘になりますが、再建の術式には影響しないと思います。敢えてあるとすれば、卵巣卵管の予防的切除をする可能性があるので、開腹手術の場合、腹直筋皮弁を選びにくいということでしょうか
文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行