二人めの妊娠を希望しています。抗がん剤+抗HER2治療後の卵巣機能低下は少しも戻りませんか?

2022年9月1日   

39歳、ルミナールHER2タイプ、浸潤性乳がんステージ2Bです。
2人目妊活中に乳がんが分かり、ホルモン療法10年と言われ、一度は妊活を諦め、そのまま抗がん剤→抗HER2療法を受けました
今はハーパー、タモキシフェン、リュープリンで治療中です。
一度諦めたはずの2人目が、ずっとずっと自分の中で消化できず、抗HER2療法終了後にホルモン療法を中断して妊活できないか、婦人科でAMHを検査してもらいましたが、0.02未満と限りなくゼロに近い数値でした。(治療前は6.0近くありました)
これは、現在リュープリンで卵巣の働きを止めているからなんでしょうか?
例えばリュープリンをやめて生理が再開すれば数値は少しでも改善されるのか、それとももう0.02未満のままなのでしょうか?
0.02未満のままなら、正直ホルモン治療を中断してまで妊活するのは無謀かな…と思いますが、リュープリンをやめて再度AMHを調べる事に意味はありますか?
次回の乳腺外科の診察で二度目のリュープリン6ヶ月製剤を打つのですが、年齢も39歳だし迷いが出てきています。

40歳で化学療法を受けて生理が復活するのは約半数です。妊娠まで行くのは難しいと思います。現在では、乳がん治療の前に受精卵を温存しておいて治療終了後にそれを子宮に戻すこと=妊孕性温存をすることが一般的です。主治医からその話がなかったのでしょうか?乳がんと診断されて気が落ち着かないまま薬物療法を始めてしまわれる方は多いですが、落ち着いてから後悔する事が多いです。

とりあえず、ホルモン療法は5年間は必要です。そうすると44歳になります。二人目は厳しいと思いますが、治療が終了した時点で主治医とご相談ください

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行