抗がん剤治療中ですが生理が再開しました。こんなことがあるのでしょうか?また、抗がん剤の効果には関係ないのでしょうか?

2019年12月9日   

現在術後抗がん剤治療を行っています。FEC療法2クール終えたところです。
術後それまであった生理が止まり、年齢的にも気にしていませんでしたが、抗がん剤治療2クール目で生理がきました。
抗がん剤治療中は生理が止まると主治医から聞いていたのでびっくりしています。
止まっていた生理が抗がん剤治療中に再開することがあるのでしょうか。また私はルミナルBタイプですが抗がん剤がホルモンに影響を与えていない(効いていない)ということなのでしょうか。

抗がん剤による閉経の発症頻度は抗がん剤の種類やレジメンにより異なりますが20~100%とされております。日本人女性 閉経前乳癌101人を対象とした文献では、97人(96%)が抗がん剤治療による閉経を発症しております。つまり4%の方は閉経していないことになります。また、年齢や抗がん剤の投与量によっても閉経の割合が変わります。抗がん剤中の性器出血に関して、術後のストレスなどにより生理が遅れていただけで、抗がん剤治療による閉経にはまだ至っていなかった可能性や抗がん剤による影響があり機能性出血であった可能性、子宮体部の疾患が隠れている可能性などが考えらえます。
年齢を考えますと今後、化学療法による閉経になる可能性は高いと考えますが、いずれにしましても性器出血が持続する場合には婦人科受診も御検討頂きたいです。
また抗がん剤治療は閉経させるために行うものではなく、抗がん剤が卵巣に直接障害を与えて閉経になりますので閉経しないから乳癌の術後治療として効果がないということではありません。
しんどい治療ですが応援しております。
文責:広島大学病院乳腺外科 板垣友子